米雇用統計を受けた金利警戒で日本株全体には慎重さが残る一方、SOX指数高を背景に半導体関連への期待が先物を支える構図が、きょうの最大の注目点です。
半導体高が支える一方で、相場全体は上値重い
大阪取引所の夜間取引では日経平均先物が大きく上昇しましたが、背景は一枚岩ではありません。米雇用統計を受けて米金融政策への警戒が強まる一方、SOX指数の上昇が半導体関連への期待をつなぎ、先物を支えたためです。
日本株では、指数寄与の大きい半導体・ハイテク関連が下支え役として意識されやすい半面、現物相場ではFOMCや米CPIを控え、幅広い銘柄には慎重姿勢が残りそうです。関連が考えられる企業としては、ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングス、フジクラ、太陽誘電、イビデン、村田製作所が注目される可能性があります。
円相場は上昇後の持続性が焦点に
今週の円相場上昇は日本株にとって重荷として意識されてきましたが、足元ではその流れが続くのかという見方も出ています。円高そのものよりも、方向感が定まりにくいことが市場の判断を難しくしている局面です。
日本株では、為替敏感株や輸出関連の見通しがぶれやすく、物色の軸を定めにくくなります。前日は円高進行そのものが注目点でしたが、きょうは円高が続くのか、それとも反転するのかを見極めるテーマへと移っています。
ADR安が大型株の重荷に
米市場では日本株ADRがほぼ全面安となり、米雇用統計を受けた利上げ観測の強まりが日本株にも波及しました。先物は半導体期待で強含んだ一方、ADRは外需や大型株に慎重な見方を映しており、相場の温度差が目立ちます。
東京市場では、寄り付き段階のセンチメントや大型外需株の値動きに影響する可能性があります。関連が考えられる企業としては、オリックス、ソニーG、武田、トヨタが注目される一方、野村のように相対的に底堅さが意識される銘柄もあり、個別では選別色が強まりそうです。
最後に一言
明日以降も、半導体関連の強さが相場全体を支え続けるのか、それとも米金融政策や為替の不透明感が上回るのかが焦点です。先物高と現物の重さ、円相場の持続性、大型株への海外発の売り圧力という3点をあわせて見ることが重要です。
参考ニュース
- 日経先物が810円高、大取夜間 米雇用統計ショックをSOX高が相殺 — Quick
- 日経平均先物、大取の夜間取引で上昇 810円高の6万5830円 — Nikkei
- シカゴ日本株先物概況・4日 日経平均先物は1270円高の6万5830円 — Nikkei
- 日経平均は上値重い展開か 金融政策の見極め、米CPIが焦点に — Nikkei
- Japanese yen surged this week. Why the rally may not last — CNBC
- Yen’s changing fortunes might finally be spooking the bears — Reuters
- 日本株ADR4日、ほぼ全面安 オリックスやソニーGの下げ目立つ — Nikkei
※本記事は公開情報をもとに作成した情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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